初稿2011年10月14日12:06
バスを待っていた。
降りしきる雨のなか、
バスを待っていた。
何か、小便臭い。
まわりを見てみると、
汚いジジイが立っていた。
臭いの元は、明らかに
このジジイだ。
気づくと、おばさんも
バスを待っていた。
バスが到着するのと
ほぼ同時に汚いジジイは
転倒していた。
『大丈夫?』といいながら
駆け寄るおばさん。
しげるは、動くことが
できなかった。
しかもバスは満員で乗る
ことができなかった。
しげるはジジイが
転倒したとき、
臭くて汚なかったから
手を貸してやることが
できなかった。
しげる、心の中で
葛藤していました。
しげる、
今は若いけれども、
あの臭くて汚いジジイにも
若い頃があったはず。
もっと輝いていた時代が
あったはず。
そんな事を考えながら
雨のなか、次のバスを
待っていたのであった。
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っていうのが出てきました
これ、実話です